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黒部立山アルペンルートで運行されている国内唯一のトロリーバスが、2025年に廃止に。
関電トンネルと同じくバッテリー方式の電気バスに置き換えられるようです。

トロリーバスは法律上"線路のない電車"=無軌条電車とされていまして、電車の一種なんです。
見た目こそバスの姿をしていてタイヤで走りますが、架線から電気を得てモーターでタイヤを回していますから、確かに電車要素の方が多いんですね。

機構上はトロリー集電方式をやめてバッテリーで走るようにするだけなんですが、法律上は「電車からバスに変わる」ことになり、鉄道が廃線になってバスに変換されるのと同じ意味を持っています。

ですから鉄道オタクが騒ぐわけです(笑)←自分を含む
このニュースはバスではなく、鉄道のニュースなのです!

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アルペンルートには元々ふたつのトロリーバス路線が運行していました。
長野側の起点である扇沢と黒部ダムを結ぶ関電トンネルのトロリーバスは、先立つ2019年にバッテリー方式の電気バスに置き換えられました。

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遅かれ早かれ、もうひとつの立山トンネルのトロリーバスも電気バスになるだろうなと。
予想はしていましたが発表がなく、もしかしてトロリー存続・・・?とちょっぴり期待していましたが、やっぱりそうなりますよね(苦笑)

昨今は運転士不足ですから、路線の特性を考えれば、欧米で実用化されているようなガイドウェイを設置した無人運行も選択肢にあるように思いましたが、そこまでは踏み込まないようですね。
非常に特殊な条件ですから、いろいろ新システムを試す場としては面白いように感じます。
ただまぁ、シーズン中のみの運行ですからコスト的に厳しいのかも・・・

立山トンネルトロリーはアルペンルートの中でも一番奥地にあって、乗りに行くのもかなり大変ですが、ぜひ廃止までにもう一度訪れてみたいですね。
立山にそびえる雄山に一度登ってみたいと前から考えています(笑)

ちなみに前回乗ったのは2014年の秋、紅葉真っ盛りでした。
↓コチラの記事ですが、絶景でしたのでぜひご覧ください。