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SLやまなし号を再現!

ひさびさのSL加工です。
今回は昨年発売されたD51 498(副灯付き)をドレスアップしました。
モデルにしたのは2010年5月30日に中央本線で運行された「SLやまなし」号です。

中央本線はトンネルが小さいため、トンネル内での煙が問題になります。
そのため煙を後ろに流す集煙装置を取り付け、さらに除煙板(デフ)を特殊なものに交換しました。
これが武田信玄の兜のようで非常にカッコいいんですよね。

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このデフは国鉄後藤工場で使用されていたことから「後藤デフ」と呼ばれています。
以前D51 499号機を作った際のデフと同じものになります。


あれから時間が経ってしまいましたが、ようやく兄弟の498号機に着手です。
忙しかったせいもありますが、副灯付きの498号機は発売されたばかりの新品でして、刃を入れるのを躊躇していました(^^;
498号機には初回製品(2016-1)と副灯付き(2016-A)があり、SLやまなし号の形態に近いのは副灯がない2016-1だったんですが、全体的な仕様は2016-Aの方が新しく、実機も2021年に副灯付きの後藤デフ装備になりましたので、やはり最新の2016-Aで作りたいなと。

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前回499号機でコツは掴んだので、パーツの曲げ加工などは順調に進捗。
地味な失敗をした反省も生かして丁寧に進めました。
今回は重油タンクがなくデフ交換だけなので、作業は少なめです。

・・・と言いつつ、左側のデフの曲げ位置を間違っていてフレームが歪んでます。
本当はもうちょっと上で曲げないといけないんですが、上下の寸法を間違えました。
まあ黒に塗装すればほぼ見えなくなるのでヨシ!

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あとエアブラシも久しぶりに使うので分解清掃しようと思ったら、戻し方を忘れた。。
間違って組み立てると塗料が変なところから噴き出して大変なことになります。
取説も失くしてしまったので、ネットで調べて一昼夜かかりました(笑)

調べると、そろそろパッキンなどを交換した方がよいようです。
中古で買ったものですし、もう10年近くなるのでゴムパッキンが経年しているかも。

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というわけで竣工しました。ヘッドマークはモリヤスタジオ製です。
モリヤスタジオはありとあらゆるヘッドマークを製品化していて心強い!

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こちらは2008年に運行した際のヘッドマークです。
富士山が描かれていて可愛いのでつい買っちゃいました。
ヘッドマークステーはASSYで200号機用しか手に入らなかったのでカンテラが左右に付いていますが、脱着時に掴みやすくて便利なのでそのままにしてあります。

ナンバーは爽やかな雰囲気の水色にしてあります。
実機では2010年5月30日の運行で使用されました。その後もたまに使用されているようです。
(D51のDの印刷が欠けてしまっていますが、気にしない!)

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カッコいいですが、ここまで拡大すると粗が見えますね・・・
デフにあるレリーフはマスキングで地金を残したんですが、極小でこれが限界でした。
まあ遠目には分からないのでいいでしょう。反対側はもうちょっとマシです(笑)
デフの付け根も、元のデフ切除後の処理が甘くて手作り感が出てしまってますね・・・

集煙装置は伯備線三重連セットの付属パーツです。
実機に装着されたものは特製品でもっと扁平なんですが、これで十分です。

最近、クロスヘッドやコンビネーションレバーを塗装したいなと思っています。
結構プラスチック感が目立っているので、金属の質感が出る塗料を探してます。

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通常形態のD51 498(2016-1)との比較。こんな感じで変わりました。
奥の通常形はスノープロウを東北形に交換してあります。これがカッコいいんですよね。

Nゲージは車体こそ正確な1/150スケールになっているんですが、線路幅は新幹線と同じ標準軌の縮尺になっているという問題を抱えているんですよ。
(厳密には9mm×150=1,350mmで都電に近い)
Nゲージはもともと標準軌が文字通り標準である欧米で生まれた規格なためです。

そのためSLではスノープロウが先輪に当たらないよう扁平に広がってしまい、プロポーションを損ねているんですよね。そこでもともと鋭角な東北形の方が実車のイメージに近くなるわけです。
(その代償としてステップを取り外していますが)

東北形パーツはまだ余っているので、後藤デフ機にも付けてみようかな?